介護事務 はつらい? 未経験でも続けていく秘訣

介護事務 の仕事は、主に介護報酬の請求業務などを行います。 デスクワークと思っていたけど業務の範囲は意外に広く、勤務先によっては、出入金管理と記帳、出退勤の管理、給料計算・決算用に年末調整や税務書類作成、事業運営書類の管理、営繕、介助のお手伝い等、多岐に渡ります。

こちらでは、未経験でも介護事務を続けていく秘訣を紹介していきますので、介護事務の仕事に挑戦したいと考えている方は参考にしてみてください。

介護事務 はつらい?

介護事務 の仕事内容とは?

介護報酬請求事務

介護報酬請求事務は、施設が提供した介護保険サービス情報をもとに申請書類を作成して、国民健康保険団体連合会に介護報酬を請求する業務です。

7~9割のサービス料金を国民健康保険団体連合会に対して請求し、残りの差額を利用者に対して請求することになります。

請求に必要な介護給付費請求書や介護給付費明細書を期日までに作成し伝送しなくてはなりません。 また、申請内容に不備があった場合は、請求書を修正し再提出する必要があります。

介護報酬請求は介護施設の収益を左右する重要な仕事なので、責任は重大です。

その他の事務作業

来客・電話対応、経理、施設設備や備品管理などのバックオフィス業務です。勤務先や部署によって担当業務は異なりますが、小規模施設では一人ですべてをこなすことも少なくありません。

  • 来客・電話対応に留まらず、勤務先によっては、勤怠管理から給与計算まで、幅広い労務管理の担当や経理などの入出金管理、記帳などを任される場合もあります。
  • 必要な備品の発注や、設備の保守・修繕も介護事務が担当する場合があります。 施設運営に支障をきたさぬよう、日々の気配りが必要です。

送迎や介助のお手伝い、ケアマネジャーのサポートなどの作業

施設によっては、介護事務が介護職員のサポートに入ることもあります。 その場合に担う業務に、清掃、洗濯、ベッドメイク、配膳、下膳、送迎などがあります。

また、ケアマネジャーのサポートとして利用者情報の管理なども求められる場合があります。

介護保険請求における介護事務のやるべきこと

請求作業に入る前の準備

サービス事業所は、サービス提供月の翌月10日までに国民健康保険団体連合会へ給付費を請求します。  10日が土日祝日だった場合でも伝送締切日に変更はないので注意が必要です。

期日までに請求作業を終えるため、以下の確認を事前に行っておきます。

  • 新規利用者情報の確認
    • 請求作業に必要な介護保険被保険者情報や負担割合証、生活保護受給者情報や担当居宅介護支援事業所情報など事前に確認し請求システムに入力しておきます。
  • 介護保険被保険者証の確認
    • 請求の段階で介護保険サービス利用者の介護保険証の有効期限切れが発覚した場合、更新後の介護保険被保険者証を確認する必要があるので、請求作業に支障が生じます。事前にご利用者やご家族に写しをもらうようにしましょう。
  • 区分変更の方を確認
    • 居宅介護支援事業所の担当ケアマネジャーから「〇〇様の区分変更申請を行った」という連絡が入った場合、該当の利用者は請求出来ないので、事前に月遅れリストなどに記録しておきましょう。
    • また、前月以前に介護保険の申請や区分変更などの理由で、国民健康保険団体連合会へ請求を行わなかった利用者の確認も行います。 請求漏れのないよう、しっかり確認しておきましょう。
  • サービス提供票の確認
    • サービス提供実施記録は、その日のうちに入力、確認して完了させておきます。 サービス提供票と実績が不整合だと確認作業に時間を要し期日までに間に合わなくなります。

国保連合会への請求

  • .実績を入力し、入力内容に間違いないか確認を必ず行います。
    • サービス提供票と請求システムの入力内容に相違がないか確認します。 
    • 加算・減算等、各種加算の算定有無や、減算に該当する事項がないかを確認します。
    • サービス提供票に修正が生じた場合は居宅介護支援事業所の担当ケアマネジャーにも速やかに連絡しましょう。
  • 返戻、過誤申立結果の確認
  • すべての確認ができたら集計、関連帳票を印刷します。
  • 伝送・電子媒体などで、国民健康保険団体連合会へ提出します。

入金金額の確認、請求額差異の調査

介護報酬請求後、2か月程度で国民健康保険団体連合会より支払決定通知が届きます。

請求額と入金額に差異はないか確認を行います。 返戻などで差し戻された後、再請求を行わなかった場合は入金がなされません。

介護給付費の請求について 引用元:厚生労働省

介護事務の仕事で、大変・きついと感じるポイントと改善点は?

介護報酬を正しく請求するためには、厚生労働省が定めた介護保険制度に基づいて請求業務を行う必要があります。この制度は定期的に改正されるので、そのたびに最新の情報を把握しなくてはいけません。

また、誤った請求をした場合、国民健康保険団体連合会の審査で返戻となり、再請求を正しく行わないと入金されないことになります。 そうなると資金面で施設に大きな負担が生じることになります。 

介護報酬請求に対する理解とミスをすることができない状況は、介護事務担当者の負担になり『きつい』と感じる傾向にあります。

介護保険請求は、国民健康保険団体連合会の受付が毎月1~10日と請求作業の期間は限られています。

介護保険制度の基本的な知識がないと保険請求の仕組みがわからず、期日までに請求業務を完了することができません。 サービス利用者に誤った請求をしてしまったり、エラーが発生しやすくなり、修正作業も難航します。

また、介護保険制度は3年に一度更新されるので最新情報は必ず把握しておく必要があります。 改正後に誤った請求をして返戻になるケースも少なくありません。 

上記のことから、介護事務を担当するのならば、あらかじめ介護保険制度に対する知識を深めておく必要があります。

また、請求時期は繁忙期でもあるため、請求業務に専念出来るよう周囲の協力も必要になってきます。

まとめ

介護施設には、直接介護サービスを提供する介護職員だけでなく、それを影で支える事務職員がいます。

介護事務の仕事内容は、介護報酬請求業務などのデスクワークに加えて、電話対応、職場の環境整備など多種多様です。

未経験であっても、介護報酬請求に対する専門知識を習得し、多岐に渡る業務のタスク管理をしっかり行えれば介護事務として勤めていくことは難しくありません。

まとめ

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